【AJN Vol.53】猫のためのリフォーム事例7
AJN Vol53. 猫のためのリフォーム実例7
「安全対策」と「程よい距離感」を考えた猫のためのリフォーム実例。
愛猫との心地よい暮らしを見つけました‼ 家の中を見直し、リフォームを施すことで猫との暮らしはより快適に。その暮らしを叶える「秘訣」をご紹介します。
Reform 秘訣① 自由な移動を叶える「通り穴」
ケージへの出入りが自由にできる「通り穴」を設けることで、愛猫はいつでも自由に他の場所へ移動することができます。ケージに限らず、猫用通路・ドアの設置は、愛猫の暮らしの快適性がUPします。「暑い」「寒い」と感じた時に、快適な室温の場所へと移動ができることは、健康面でも◎。
Reform 秘訣② 立体的活動の場「キャットステップ」
高所に設置することで、猫用のプライベートスペースとなる「キャットステップ」。ステップの先には「キャットウォーク」を設置しています。設置の仕方にはポイントがあって、愛猫の体格・運動能力に合わせたサイズ感に工夫することが必要です。また高所でも飼い主が踏み台を使えば「手が届く高さ」にすると、安全です。
Reform 秘訣③ 猫の爪でも破れにくい網戸
網戸に爪がひっかかって破れたり、網戸自体が外れて猫が落下する事故や脱走への対策法としておすすめなのが「破れにくい網戸」。猫の爪でも破損しにくいステンレス製ネットの網戸を選ぶと安心です。ステンレス製の網戸のほか、ネットに強化コーティングが施されたペット用網戸もあります。
Reform 秘訣④ 玄関からの脱走を防止
家の中で安全対策が必要なエリアの一つである「玄関」。ドアを開けた瞬間に愛猫が飛び出してしまうことを予防するために、玄関とつながる空間に扉を設置しました。格子状になっているので、室内に圧迫感もなく愛猫も帰宅する飼い主の様子を室内から見通すことができます。
Reform 秘訣⑤ 外を眺められる、猫専用ルーム
外の風景を眺めることは、猫の好奇心を刺激します。これは愛猫が活気ある日常を過ごすための大切な要素。窓の高さに合わせたキャットステップの上段にのぼれば、屋外を広く見渡すことができます。好きな時に専用ルームに来て外を眺め、天気のいい日は陽の光をあびることができます。
Reform 秘訣⑥ 事故を未然に防ぐ「キッチンの柵」
「愛猫のやけど」「ゴミ箱をいたずらして誤飲」「刃物への接触」など、調理中でなくてもキッチンへ愛猫が立ち入れないようにすることが安心だと考えられています。安全対策の一つとして、格子状の柵をキッチンに設置することは、飼い主さんにとっても使い勝手が良くなるほか、人と猫が互いの存在を感じながら生活することができて快適です。
Reform 秘訣⑦ 猫への配慮「床暖房」
一部の猫種を除き、砂漠地帯にルーツを持つ猫は寒さに弱い傾向があるため、冬の快適性を上げることも重要です。そこで、冬の室内を快適に過ごすために、床暖房を設置しました。ただ、被毛で覆われた猫は人よりも熱に気付きにくいので、低温やけどへの十分注意が必要です。やけどを防ぐため、表面温度は「40度以下」にすると安心です。
企画監修/愛猫家住宅コーディネーター 松川晶子 ・ 企画監修/愛犬家住宅コーディネーター 東英則(認定番号17092793)